エゾキスミレ

エゾキスミレ

撮影日:2020/05/03 北海道様似町アポイ岳産

  • スミレ科
  • 学名 Viola brevistipulata var. hidakana

姿・形
北海道様似町アポイ岳周辺の超塩基性岩(カンラン岩)地帯の準固有変種(オオバキスミレの変種)。高さが5cm~15cmの多年草。葉は、3枚が輪生状につき、長卵形で厚く光沢があり、先が尾状にとがる。茎や葉の裏面が紅紫色(栗色)を帯びる。花の径は、1.5cm~2cm、花弁はまるみが強く色も濃い。

種子の大きさと形状

エゾキスミレの種子

花期・花色
4~5月 黄色

分 布
北海道様似町(さまにちょう)アポイ岳(標高810.5m)や幌満岳(標高685.4m)周辺の超塩基性岩(カンラン岩)地帯の準固有変種

保護上の位置づけ
・環境省レッドリスト 登録なし 環境省のカテゴリーの概要
・北海道レッドリスト 登録なし 北海道のカテゴリーの概要

エゾキスミレの育て方

植え方
用土は、2~5mmほどの火山礫(えぞ砂など)8・赤玉土2程度の割合で、水はけよく植える。

管理方法
置き場所は、春と秋は十分な日当たりにし、夏は半日陰または、50%遮光ネットの下で、風通しの良いところ。灌水は、1日1回普通に与える。病害虫の心配も特にない。越冬は、雪の下で普通に過ごすことができる。

殖やし方
実生と、植え替え時に株分けで殖やす。

その他
北海道雨竜白鳥山(アポイ岳同様の超塩基性岩地帯)にも分布するとされていたが、これはトカチキスミレに訂正された(「雨竜山地のエゾキスミレ (三角・渡邊 1956) は変形の程度がアポイ岳と異なり、 再検討の結果トカチキスミレとした。」 アポイ岳超塩基性岩フロラの45年間 (1954-1999) の変化より 渡邊定元 2001)。

注 意

「花期」や「植え方・管理方法・殖やし方」などは、北海道の内陸平野部の気候を参考にしておりますので、ご注意ください。

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