キリギシソウ
- 2019/1/27
- キンポウゲ科
- キンポウゲ科
- 学名 Callianthemum sahalinense ssp. kirigishiense
姿・形
北海道夕張山系崕山(きりぎしやま)の固有種。石灰岩の断崖やその周辺の草原に生える高さ20~40cmの多年草。茎は根生し、3回3出複葉。葉が完全に展開してから、2cmくらいの白い花を咲かせる。花弁に見える白色はがく片で、5~10枚と一定しない。花弁はない。
種子の大きさと形状
約4mm前後の楕円形で淡黄褐色
開花と花の色
4月下旬~5月中旬 白色
分 布
北海道芦別市崕山(あしべつし きりぎしやま)(標高1066m)
保護上の位置づけ
・環境省レッドリスト 絶滅危惧ⅠA類(CR) 環境省のカテゴリーの概要
・北海道レッドリスト 絶滅危機種 (Cr) 北海道のカテゴリーの概要
キリギシソウの育て方
植え方
用土は、ふるいにかけてミジンを取り除き、必ず水洗いした2~7mmほどの火山礫(えぞ砂など)単用か、火山礫9、腐葉土1程度。植え替えは、2~3年目の芽が動き出す早春か、葉が枯れた秋とする。根伏せを兼ねるのであれば早春に行う。表面に10mm弱ほどの礫でフタ並べにする。
管理方法
置き場所は、春と秋は十分な日当たりにし、夏は半日陰または、50%遮光ネットの下で、風通しの良いところ。灌水は、1日1回十分に与える。施肥は花後と秋の置き肥のほか、薄い水肥を施す。病害虫の心配も特にない。越冬は、雪の下で普通に過ごすことができる。
殖やし方
実生・株分け・根伏せ。採種は、種子が肥大し、種色がグリーンから、淡黄褐色になったころが適期で、指先で静かに触れて落果するころがよい。株分けは、植え替え時に簡単に離れるようであれば、株分けをする。根伏せは、植え替え時に切り詰めた根を用いるとよい。
その他
平成30年に種の保存法の特定第一種国内希少野生動植物種に指定。
※平成30年の法改正により「特定第二種国内希少野生動植物」制度が創設されるとともに、従来の「特定国内希少野生動植物種」は、「特定第一種国内希少野生動植物」に変更。(名称変更のみ。制度は改正前のまま)
注 意「花期」や「植え方・管理方法・殖やし方」などは、北海道の内陸平野部の気候を参考にしておりますので、ご注意ください。
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