黄花クロユリ(キバナクロユリ)

キバナクロユリ

撮影日:2019/05/24

  • ユリ科
  • 学名 Fritillaria camtschatcensis f.flavescens

姿・形
クロユリの変異個体として、黄花クロユリ(キバナクロユリ)が北海道釧路市内・釧路地方で自生している。高さ15~30㎝の多年草。地下に径1~3cmの扁球形の鱗茎がある。真っすぐに伸びた茎に、葉が3~5枚ずつ3段以上輪生してつく。花は黄色のつりがね形で下向きに咲く。クロユリと同様に、匂いに悪臭がある。

黄花クロユリの発現過程
一般的なクロユリの黒い色調は、アントシアニン(赤~青紫色)や、カロテノイド(黄色)、クロロフィル(緑色)の組み合わせで構成されていますが、この黄花クロユリは、アントシアニンが欠乏していることで黄色に見えます。

種子の大きさと形状

開花と花の色
5月~6月 黄色

分 布
北海道釧路市内・釧路地方、石川県白山市の白山(はくさん)など

保護上の位置づけ
・環境省レッドリスト 登録なし 環境省のカテゴリーの概要
・北海道レッドリスト 登録なし 北海道のカテゴリーの概要

黄花クロユリ(キバナクロユリ)の育て方

植え方
使用鉢は深鉢か中深鉢にする。用土は、2~5mmほどの火山礫(えぞ砂など)7~8・硬質赤玉土2~3・腐葉土1程度。鱗球は、3~4cmぐらいの深さにする。表面に5mm弱ほどの礫でフタ並べにする。

植え替えは、2~3年ごとの、葉の枯れた9月中旬ごろに行う。鱗片が取れやすいので注意する。鱗片が取れると鱗茎が弱り、花が咲かなくなる。

管理方法
置き場所は、花期までは十分な日当たりにし、花後は半日陰または、50%遮光ネットの下で、風通しの良いところ。灌水は、1日1回普通に与える。施肥は春の置き肥のほか、葉の枯れた秋まで施すが、多肥にはしないこと。病害虫の心配も特にない。越冬は、雪の下で普通に過ごすことができる。

殖やし方
子球(分球)を基本とし、鱗片挿しは、植え替え時に取れてしまった鱗片を用いる。

その他

注 意

「花期」や「植え方・管理方法・殖やし方」などは、北海道の内陸平野部の気候を参考にしておりますので、ご注意ください。

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