黄花エゾスカシユリ(キバナエゾスカシユリ)

撮影日:2021/06/11 北海道斜里町産

  • ユリ科
  • 学名 Lilium pensylvanicum var. citrinum

姿・形
エゾスカシユリの⻩花変種。高さ40~150cmほどで、花は茎頂に上向きに咲き、花びらの付け根は隙間がある。

球根の大きさと形状

黄花エゾスカシユリ(キバナエゾスカシユリ)の球根

種子の大きさと形状

約6mm前後の扁平な卵形で、翼のある黄褐色の種子

花期・花色
6月 黄色

分 布
産地としては、北海道小樽市銭函や、北海道斜里町など

保護上の位置づけ

黄花エゾスカシユリ(キバナエゾスカシユリ)の育て方

植え方
用土は、2~5mmほどの火山礫(えぞ砂など)8・腐葉土2程度の割合で、水はけよく植える。球根の腐敗リスクを下げるため、球根と有機物の直接的な接触を避けたい。筆者は、ゴロの上に、えぞ砂8・腐葉土2程度の割合の用土を5cm程度の厚さし、その上に、えぞ砂を単用で2cm程度の厚さに敷いて(有機物との直接的な接触を避けるため)球根を配置する。最後に、球根3個分の深さ(厚さ)を目安に、えぞ砂を単用で球根を覆って、深植えにしている。

管理方法
置き場所は、春から秋まで1日中、日の当たりが良いところ。肥料を好み肥培する。灌水は、1日1回普通に与える。害虫の心配は特にないが、ウイルス性の球根の腐食を防止するため、植替え時に、GFベンレート水和剤などの薬剤で消毒するとよい。越冬は、雪の下で普通に過ごすことができる。2~3年に1度は、葉の枯れた秋に、増殖(分球・鱗片挿し、木子)を兼ねて植替えを心掛けたい。

殖やし方
分球、鱗片挿し、木子、実生。実生以外は、植替え時(葉の枯れた9月下旬以降)に、作業するとよい。

その他
エゾスカシユリは、北海道内において、花色の濃淡・つぼみの形状・細葉タイプなど、地域により個体差が認められる。また、矮性タイプ(草丈10~15cm)の、ヒメエゾスカシユリ(戦前に採取された、北方四島の択捉島産)や、同じく矮性タイプ(草丈10~15cm)の、レブンヒメエゾスカシユリ(北海道礼文島産)が流通しているが、両者の区別方法は不明。

注 意

「花期」や「植え方・管理方法・殖やし方」などは、北海道の内陸平野部の気候を参考にしておりますので、ご注意ください。

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